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映画・テレビ

2012年2月 6日 (月)

《かもめ食堂》を見た日

この映画を見ようと思ってTVをつけていたわけではない。見ていた番組が終わって気がついたら、見たことのある風景が流れていた。海辺にかもめが群れて飛んでいて、そのそばに市場が開いている。魚の市場や雑貨の露天。

もしかしてこの海の風景は、ヘルシンキ?ヘルシンキには2度行ったことがあって、あの海でかもめも見たし、市場を歩き回ったこともあった。空気が澄んでいるのが画像を見ていて分かった。

Photo                 フィンランドのガラスのカモメ 青い鳥 

「かもめ食堂」という映画の場面だった。映画の名前は聴いたことがあったけれど、日本の漁師町の話かと思っていた。全く関心がなかった。それなのに、ちょっと見始めたら、どんどん画面に吸い込まれて、けっきょく最後まできちんと見てしまった。

お客のこないがらんどうの食堂で小林聡美が料理を作っている。調理台に並んでいる鍋や食器のデザインに目がいった。みな洒落たデザイン。見たことあるなぁ。

お店のテーブルや椅子。これも知っている。アアルトのデザイン。アルテックの家具。

ヘルシンキに行ったのはフィンランドの建築家アルヴァ・アアルト(1898〜1976)の生誕100年記念ツアーに参加して、フィンランドの彼の設計した建築を見て回った時。1998だった。

アルテックのスツールはアアルト設計の教会の椅子としてぴったり存在していたもの。アアルト夫人のアイノ・アアルトが食器をデザインしていて、そのデザインが今でも流通している。

1992の夏には海岸に海からヨットで入港した。.その時がヘルシンキ初体験だったから、海辺のかもめや海岸で開かれていた市を興味シンシンで見て回った。すごく印象に残った旅をしたのだった。

「かもめ食堂」に釘付けになったのは、その風景、小物のデザイン、家具のデザインが映画の中で実に小ぎれいに使われていて、しかもぎこちないからだった。

壁に飾ってある絵が気になった。版画のような、抽象画。さりげなく部屋を引き締めている。女主人のアパートの壁とか、現地の女客の家の居間の壁にもいい絵が見えた。

登場人物は感情をあまり表さない食堂の主(小林聡美)。ガッチャマンの歌詞がみんな書けて、主人に気に入られレストランの手伝いを始めた旅人(片桐はいり)。ヘルシンキに着いたけれどトランクがつかずうろうろしていた中年の女(もたいまさこ)。かもめ食堂の一番客の特権で毎日コーヒーを飲みに来る日本語好きの若い男。

一人旅の女が目的も旅程も立てずに旅をしている設定。ガッチャマンって??という私の世代との妙な感覚の違いが、逆にこの映画をおもしろく見れたのかもしれない。眠気も消えて最後まで、かもめ食堂が満席になって、フルサービスで3人の女たちが働いている様子を見るまで、見てしまった。面白かった。いつかDVDを借りてまた見直そうかと思ったりした。

「かもめ食堂」 2006年3月公開 監督 荻上直子 原作 群ようこ

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