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2014年7月25日 (金)

上等の材料ばかり

銅版画を制作するようになって15年目に入っている。
主として多摩美の生涯学習講座に入門して、修練してきたけれど、時には東京芸大の夏の集中講座にいったり、横浜美術館の単発の講座を受けたりしてきた。
ここに及んでさまざまな工房へ出入りするようになると、今まで通ってきた多摩美の講座が、材料(銅板、インク、溶剤、ニス、ウェス、紙、裏張り用シート等)がかなり贅沢に支給されて(選択されて)いたのに気づく。他流試合にいかなければ、これが正解だと思ってしまうところだった。

横美のアトリエでは、ある受講生に紙は何使っているのと聞かれ、主としてハーネミューレ(ドイツ製)。と答えると、お金持ちね。私はいずみ(日本製)試刷りは画用紙使うの。と言われてしまった。ドイツ製は約3割増しかな。
色合いとか刷り上がりの良さを比べると、いいほうがいい。その代り試刷りは失敗した裏紙を使ったりもしている。他の工房では裏紙は禁止だとか。画用紙は使ったことがない。

インクも今はシャルボネ製(フランス)を使っている。青のインクの発色がいいし、色幅が豊富だから。日本製に比べればたとえばコバルトブルー(文房堂製\1150 シャルボネ\2350)(プルシャンブルー\2500)(オーシャンブルー\3700)@50-60mgのチューブ。

銅板の厚さは1mmを使っていたが、0.8mmしか使えないという。高いもの。

汚れを処理するウェスにしても多摩美では10センチ角のメリヤスやプリントものではなかった。真っ白のおむつウェスという種類。これで慣れてしまって小さなものでは落ち着かない。何とかネット検索してオムツウェスを探したり、

またお金持ちねぇと言われるのだ。

いまさらとやかく言われても微ともしないのだけれど、まぁ何ともかまびすしいのだ。
多摩美の教授が一番いい材料を学生には提供するというお考えで教育されているそうなので、すっかりその水に浸かった後は、独立したとき、その良さと厳しさを実感する。

結果がでればそれが何より。

腐った中国肉入りの添加物まみれのハンバーグより、いい肉の入った国産のハンバーグの方が美味しい。3倍はするけれど。
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コメント

aya さま、

いいじゃないですか。
ほんとにお金持ちなのだもの(^-^)
立派な邸宅に住む、世の中の女性憧れの自由が丘マダムです。
でもそれだって働き盛りのころ男性にも負けずに一心に働いた賜物です。
そしていまそうやって美にお金を投じられるゆとりがある。
素晴らしいことです。

私はayaさんにくらべたら微々たるものですけれど、さしたるお金もないのに
子どもが小さかったころはアートスクールや絵画教室にそれなりのお金を投じてました。
色鉛筆やクレヨンやパステルやスケッチブックも、できるだけいいものを与えてました。
いいものはやっぱりいいです。
それをずっと使い続けることがもしできなくても、いいものを知ることは大事だと思います。
そしてたとえビンボーだとしても、それを使うために生活の何かを削ってでも手に入れる。
昔からアーティストがしてきたことです。

ayaさんのブルーはほんとに美しいもの。
飄々とやられたらいいと思います。

そうきちさん
コメントありがとうございます。
でもちょっとピントが外れた解釈もあって、困っちゃいます。
お金持ちの自由が丘マダムでは残念ながらありません。故郷に戻りたくて。自由が丘の近くの町に住んでいますけれど。故郷が自由が丘。あの空襲の日、自由が丘の町が燃えるのを目の当たりにみて逃げた記憶はしっかり焼き付いていますけれど。
自由が丘を歩いていても、あの焼け崩れた街の風景をいつも思い出します。そんな子供時代を経験しています。

いい材料を使うのはいい味を覚えることですものね。そうすればどんな応用も出来るのですから。お子様たちにそんな教育をしてきたのは正解です。
きっといい目が育っていていい芽がほころんでくるでしょう。
だからおっしゃるように飄々とやることにいたします。自分の美の追求のために(笑)
飄々と・・・・いい表現ですね。

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