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2012年7月

2012年7月28日 (土)

真夏の版画工房

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2週間ぶりに版画工房が開くので、早速出かけることにした。
1日目
前から腐食作業を家でしておいた版の試し刷りをして結果を見たかったから。久しぶりなのは他の人たちも同じで、1時から5時までの4時間を過ごすために集まったのが13人もいる。この教室は13人では多過ぎるのに。
この暑さ、2週間工房を放置しておくと、材料が固まっていたりして、その管理をする本日担当のOyaさんも大変。みんなのことをぬかりなく指導しなければという神経を張り詰めていて、モサモサしていると、どうしました?と飛んでくる。とても気を使っているのがよくわかる。
版の裏に防蝕用の紙を貼るのに手こづっていると、他の仕事を止めて、貼り直しに来てくれたり。そんな年寄りではないのだから、自分でできますよ〜。
版の最後の始末も丁寧に洗ってくれて、模範的な仕上がりを示してくれたり、よく働いて4時間が経つ。
結局もうすこし手を入れる必要があって、次の日も工房に行くことにする。

2日目
この日の担当はW教授。本当はU君だったのに、急に仕事が決まって北の国に発ってしまったから、苦肉の人選らしい。そのせいかどうかはわからないけれど、今日の出席者は6名。
昨日の半分。このくらいの人数が本当は仕事しやすい。早速昨日直した版を刷ってみる。W教授が不思議そうに眺めていて、どうやってやったのか、しきりに質問される。空の調子や水の調子が良く出来ていると、褒めてくれる。しかも前の作品をみて、出来過ぎともいう。
本当はまだ不本意なのに。いい色がでない。もっと深い色、遠い色を出したいのに。

人が少なかったから、順調に試し刷りが上がって、5枚も刷ってみた。
すっかり疲れて腰が痛む。思わず“腰が痛〜い”とつぶやくとそばにいたSさんに“腰はちゃんと直さなければ駄目よ”と諭されてしまった。

3日目
午前中、家の工房で少し版に手を入れてみる。水に映る陰影をもう少し深くしてみる。レースで陰影を追加。波にも線を入れて。
うまくいったので、やはり工房に行こう。また試し刷りをするために。
担当はOさん。出席者は木版画の人が2名と私。3名だけ。
いくらでも刷れる。刷れたけれど、まだ決定的な色がでない。5枚刷ってみたけれど・・・・・

次は2週間後。また休みに入ってしまう。3日間通ったのは私だけだった。熱心な事!!

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2012年7月12日 (木)

男の究極の隠れ場所

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この森の先には湖が広がっていて、右手には雪をかぶった富士山の頂が見え隠れしている 。この森の主が、私たちを招待してくれた建築家。夫の元仕事仲間。
本当は古家付きのこの地を手に入れたとき、自分で新しく設計するつもりでいたという。
ところが古家をよく見ると、決して壊してはいけない強さを多分感じ取ったのだと思う。
基礎がしっかりしていた。築ウン十年経っていたから、見た目はぼろ家。外壁もたいした材料でなく、すぐ壊してもいい状態に見えたのだけれど、剥がしてみると木構造の主材の桧がまだ充分使えそうなのがわかり、取り壊すことなく、究極のリニューアルに踏み切ったという。
リニューアルが完成し、インテリアもイケアの製品を駆使して出来上がり、住み心地も満点になり、声をかけてくれたのだ。
一度ご案内しますから、是非お二人でおいでくださいと。
気持ちの優しい彼だから、高齢の老夫婦を遠路運転して来さすわけにはいかないと、わざわざ自宅まで迎えにきてくれ、10年前のルノーで東名を飛ばして連れてきて貰った。

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奥さまとも長年のお付き合いでよく知っているから、てっきりお二人でくるのかと思ったら、彼一人。改装の詳細を語り、ランチの支度をし、夕食の準備も一人でこなしている。
ここに来るのは自分の自由な時間を持つためだからと。

ペンションの主人ですから、何でもするんですと、冗談を言いながら手際よく軽々とこなしている。彼だってもうすぐ70才になるというのに。
センスの良さは以前から定評があり抜群で、豪華な材料を使わずに、洗練された空間が
出来上がっていた。
風呂場のシャワーセットやテラスのテント、その他もろもろの材料は、皆インターネットで見つけて発注したのだそうだ。

客用のマットレスもインターネットでイタリア製のを見つけて購入。中々寝心地はいい。
リビングに、立派な食堂セットが入っている。どこのだと思う?と聞かれて、カッシーナと答えると、当たり。
カッシーナに飽きたというお施主さんから貰ったのだという。しかも大きなテーブル自分で車に積んで東京から運んできたのだとか。労力は惜しまず、無駄な経費は掛けない。

自分の城を築くためには手間暇惜しまず、妥協せず、媚びず楽しんで作り上げていく究極の道楽。このスタンスで、大手ゼネコンを退職後は、いいお得意様に恵まれて、いい仕事が次々舞い込んでくるらしい。

建築の話をしていると、話は尽きず、時間の経つのが早い。次の朝は早起きして
スッキリ晴れた富士山を見にいく。山中湖の朝は上天気。

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2012年7月 6日 (金)

版画工房に行かないと

Photo

版画工房に規則的に行かないと、いままで会っていた仲間たちが、心配してくれるらしい。
空いている日を選んで出かけているのに。

ワンコを亡くして生きる希望を失ってペットロスにはまっているのではないかとか、
足を痛めて歩けなくなっているんではないかとか、
また自転車で転んで腰を痛めているのではないかとか、

確かに心配される世代なのかもしれない。

私だって版画工房に行って、日常のリズムを取り返そうと、出かけてみたら、こんな空気で迎えられてしまった。
しかも長年助手役として、水曜日の版画工房を支えてくれていた、U君が本日で助手兼相談員を辞めることになっている。急に常勤の仕事が決まって、北海道の版画工房に転勤とか。
いつものしょぼくれた若者でなく、顔からは喜びがこぼれている。
みんなも彼の転勤を心から喜んでいる。
若いアーティストの働き場所は針の穴から探すように厳しいらしく、生活を維持するために
この工房に来る以外は肉体労働とか深夜勤務のアルバイトをしていたらしく、これでは結婚もできないのでないかと、おばさんたちは心配していたからね。

歯に衣きせぬ辛辣な彼の作品に対する指摘はかえって小気味よく、案外好評だった。
8人のその日の受講生たちで、作業終了後、急遽工房でケーキと紅茶で送別の会を開き、彼の旅立ちを祝ったのだった。

夏休みに入ると、工房のオープンのスケジュールが変わって、不規則になる。よく計画を立てないと、また公募展用の作品が間に合わなくなる。
9月締切のもの、そろそろ始めなくてはと、出かけて行ったのだった。

空と海のマチエールをアクアチント技法で、刷毛引きやら布引き効果を狙って、腐蝕して試してみる。流しで作業するものだから、工房に来て慎重に進められるのがいい。
アクアチントは松脂を撒き、熱で溶かして、最後はアルコールを使って松脂を落とす。
薬品も使用するから、夏休みの特別日程は午後4時間使用できるので、集中して通ってみるつもり。

週1のリハビリも続けて、筋肉を鍛え、転んでも骨折しない身体を維持する。療法士さんから、あなたは柔じゃないから、大丈夫と言われるまで。

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