2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト

« 2012年4月 | トップページ | 2012年6月 »

2012年5月

2012年5月27日 (日)

<いちりんの花>

建築家で恩師O先生の米寿の御祝の会があるという連絡が来て、何かプレゼントを持っていきたいと思い、同行者のHさんと相談の結果、それぞれがお花を一輪ということに決めました。
何故なら、77才のお祝いのとき、花束は後の始末が大変だから、老妻から禁止されていると言われたことを思い出したからです。
確かに沢山の花束をいただくのは嬉しいに違いありませんが、お手伝いもいない高齢者のお家族には負担以上の何ものでもないのかもしれませんから。
残念ながら老妻は昨年亡くなられて、お一人で米寿を迎えられたのでした。

そこで一本の花を何にするか、花屋さんの店先で考えました。
恋人なら赤い薔薇がいい。白い薔薇やピンクの薔薇は存在感が希薄です。
最近の造花はかなり表現力があってそれなりなのですが、今ひとつ満足なのは見つかりませんし、1本では何も語りません。

花を探しながら、近くの本屋さんに立ち寄ってみると、いい絵本が目に留まりました。

Photo_5
《いちりんの花》講談社 日本画家平山郁夫氏(1931-2009)の妻子による共著でした。
文章を詩人でもある長女の平山弥生さん(53)が書き、絵は夫人の美知子さん(86)が木版画で描いています。
結婚するまでは優秀な日本画家であった夫人に「私が死んだらまた絵を描いて欲しい」という平山画伯の遺言からこの絵本が生まれたということでした。

大地に再び花が開くという震災からの再生を暗示させる物語。

内容をみて、これこそ一りんの花、これに決めました。それにこの前咲いたとびきり美しい私のバラ〈ステンレススティール〉の写真のカードを添えました。
Hさんとの約束事を守ったことにはなるでしょう。
会場でHさんに会い、私が手ブラのように見えたのでしょう。あら?お花は?とすぐ聞かれ
て絵本の包を見せました。納得?
Hさんの選んだ花は、紫の薔薇2輪。染色された生花でした。

この選択に亡き夫人はどんな顔をされているでしょうか。

0510c

2012年5月 8日 (火)

<いぬはてんごくで・・・>Dog Heaven

Dogheaven_3 9年前の冬

初めて飼ったゴールデンレトリーバーの

ぶんぶんが8才で天国へ逝ってしまったとき、

おくやみに来てくれた犬仲間の友人たちに

この絵本を送ったのでした。

いつの日かみんなの犬も天国へ旅立つとき

には、ぶんぶんがお迎えしますよ。

そんな気持ちを伝えたくて・・・・・

作者はアメリカの画家。シンシア・ライランド。

おそらく自分の愛犬のために、このような楽し

い明るい天国の本を描いたのでしょう。

素朴なタッチで、鮮やかな色彩の絵で、すべてのページが占められていて、

なんともほのかな、穏やかな気持ちになるのが不思議です。

いま、その時から9年の時間が流れて、再びこの本を開いています。

ぶんぶんに迎えられたユキの様子が手に取るように想像できて、

私の喪失感はいつのまにか消えていきます。

本当にすばらしい絵本なのです。こんな文から始まります

いぬが てんごくに いくときには

つばさはいらない

かみさまは

いぬが はしるのが だいすいきだってことを

よくごぞんじ

かみさまは いぬに のはらを くださる

ひろい ひろい のはらを

中村妙子訳  偕成社 2000

« 2012年4月 | トップページ | 2012年6月 »