2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト

« クリスマスカード | トップページ | 絵の値段 »

2010年12月14日 (火)

駒井哲郎の銅版画

10年前に生涯学習講座で銅版画入門したとき、ちょうど世田谷美術館で駒井哲郎展が

開催されていて、先生からみんな観にいって来るようにと勧められた。

正直その時、駒井哲郎ってだれ?というぐらい銅版画のパイオニアに対して無知だった。

版画家といえば長谷川潔、浜口陽三と池田満寿夫、山本容子ぐらいしか知らず、

特に池田満寿夫の版画が好きで、銅版画にどんどん興味が沸いてきていた。

いまならそんなこと言ってはいけないし、恐れ多くて言えるわけもないけれど、

駒井哲郎の作品を見たとき、これなら私にも出来そうと思ってしまった。

無造作なシュガーアクアチントの作品とか、ざっくり描かれた静物とか。

長谷川潔や浜口陽三のテクニックは神のような技だと認めてしまい、

近づく事も出来ないと、インプットされて、ただ鑑賞するだけの作家だったが、

駒井作品はすぐそこまで案内されるような親しみがあった。

銀座資生堂ギャラリーで駒井哲郎生誕90周年展で改めてよくみてみると、

10年の精進のおかげで、銅版画の手法がよく読み取れるようになって、

無造作と思っていたものが実に丁寧に作られているのがよく分かって、

恐いもの知らずのわが身の大胆さがおかしかった。

Photo_2 私の本棚に大江健三郎の本が何冊かあり

(若い頃好きな作家だったから)その中の1冊。

【芽むしり仔撃ち】の表紙がなんと装丁駒井哲郎。

昭和35年の出版のものだった。

駒井哲郎40歳ごろの作品と思う。


とすると、私は20代の始めには、彼の作品を

手中に収めていたということになる。

緑色と勢いのある木々の装丁が、

当時芥川賞を受賞してまさにこれからという作家に

ふさわしいものだったのですね。

« クリスマスカード | トップページ | 絵の値段 »

銅版画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 駒井哲郎の銅版画:

« クリスマスカード | トップページ | 絵の値段 »